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ドライアイ

ドライアイとは

原因・病態

■はじめに

涙には、目の表面に広がって崩れない性質がありますが、その性質が失われ、崩れやすくなり、目の不快感や見えにくさを生じる病気がドライアイです。
日本で2200万人もの患者さんがいるといわれ、さらに増加しつつあります。

■涙の産生と排出

涙は、涙腺で作られ、瞬きで目の表面に広がり、一部は蒸発しながら「涙点」という目頭の小さい穴から鼻の奥に排出されます。

涙の産生と排出

■涙の構造

目の表面に広がる涙は、一枚の膜のように目の表面を覆い(涙液膜)ますが、涙液膜は、表面から、油の層とタンパク質などを含んだ水の層の2層からなります。
ドライアイでは、涙液膜が崩れやすく、その下の細胞にキズができることがあります。

健康な涙液膜(左側の図)とドライアイの涙液膜(右側の図)

■涙の構造

目の表面に広がる涙は、一枚の膜のように目の表面を覆い(涙液膜)ますが、涙液膜は、表面から、油の層とタンパク質などを含んだ水の層の2層からなります。
ドライアイでは、涙液膜が崩れやすく、その下の細胞にキズができることがあります。

ドライアイにおける涙液膜の崩れ(黒く筋状に見えている部分)と眼の表面のキズ(点状に色素で染まっている部分)

■涙の構造

目の表面に広がる涙は、一枚の膜のように目の表面を覆い(涙液膜)ますが、涙液膜は、表面から、油の層とタンパク質などを含んだ水の層の2層からなります。
ドライアイでは、涙液膜が崩れやすく、その下の細胞にキズができることがあります。

■ドライアイの症状

ドライアイの症状は「目がかわく」だけでなく「目がかすむ」、「まぶしい」、「目が疲れる」、「目が痛い」、「目がゴロゴロする」、「目が赤い」、「涙が出る」、「目ヤニがでる」などさまざまです。

■ドライアイの危険因子

ドライアイの危険因子として、加齢(加齢で、涙の量や性質が低下)、女性、ライフスタイル(長時間画面を見る)、生活環境(低湿度、エアコン下、送風)、コンタクトレンズ装用、喫煙、飲み薬(涙の分泌を減らす作用のある飲み薬)、目薬(防腐剤など)、涙の油を作るマイボーム腺の病気、加齢でできる結膜(白目)の皺、全身の病気(涙腺が免疫の作用で傷つくシェーグレン症候群や関節リウマチなどの膠原病)などがあります。

■ドライアイの検査

目の表面における涙液膜の崩れやすさは、涙を色素で染めて、目を開けたままにして、何秒で涙液膜が崩れ始めるかを調べます、同時に、その色素で目の表面のキズも検査できます。涙の分泌をシルマーテストと呼ばれる検査で調べることもあります。

■ドライアイの治療

軽い症状は、市販の目薬でも改善できますが、眼科では、涙の不足成分を補う目薬、目の炎症を抑える目薬、涙点に栓(涙点プラグ)をして涙をためる治療(図4)などで改善を目指します。画面を見る作業やコンタクトレンズの装用を減らしたり、エアコンを調整したり、加湿器を使うことも効果があります。

静岡市葵区片羽町44-1

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